2024年01月07日

【まとめ】令和6年度長野県高校入試・第二回予定数調査から予想する合格ラインと今後の人の動き

公立高校の第二回予定数調査の結果が発表されました。

各校の人数はコチラ

私立に決める子が出たので
全体的に倍率は下がりがち

今日は中信地区の受験生の動きや
例年との違いについて書いていきたいと思います。

普通科の合格ラインはコチラ

普通科以外の合格ラインはコチラ

主に安曇野の生徒が通う学校にしか触れておりませんが
志望校で迷っている人の物差しになればと思います。

個人的には今年の大きな特徴はこの3点だと思っています。

①縣ヶ丘探究の超高倍率
②中堅校(豊科・岳陽・松工)の低倍率
③明科・池工の超低倍率


1つずつ追っていきます。

①縣ヶ丘探究の超高倍率

縣ヶ丘探究は前期も含めて超高倍率で動いています。
前期147名に対して後期115名

縣ヶ丘探究を前期受験する生徒は
ざっくり以下の3パターンに分かれるのですが

A・・・深志も狙えるけど探究科が(で)いい
B・・・前期探究がダメだったら後期は普通科にしとこう
C・・・英語(数学)は得意だしワンチャンあるかな?
   前期探究がダメだったら後期は蟻ケ崎か美須々にしよう

合格できるのはAの生徒
つまり深志を受験できるような生徒だけです。
Bの生徒ではかなり厳しくCなど論外

そもそもCの子なんて合格させたら
勉強についていけなくて
高校の先生の手間が増えます。
深志レベルの受験生がゴロゴロいるのに
わざわざ評価の低い生徒を取る必要はありません。

そんな中、今年の探究の倍率は
ちょっと異常な高さ

最近は学校の先生が
「お前じゃ無理だからやめとけ」
とハッキリ言ってくれないので
勘違いして時間を無駄にするCのタイプの
生徒が一定数いそうです。

受験は宝くじではありません。
数字が足りてない子は絶対に落とされます。

どんなに期待していなくても
落ちれば多少なりショックを受けますし
何より貴重な受験勉強の時間を
面接や作文の対策に取られるのが惜しいです。

前期試験は一見落ちてもノーダメージなので
どんどんチャレンジするべきに思えますが
私はそうではないと思います。
前期試験を受けられるのは
それ相応のリスクを覚悟した生徒だけなのです。


・・・・と昨年までの私なら考えたでしょうが

今年の縣ヶ丘探究は後期も超高倍率
また深志が若干低めなのも加味すると
単純に探究志望にレベルの高い生徒が多い可能性大
こうなってくると割を食うのは縣ヶ丘普通科

今年の縣ヶ丘は両コースとも例年より厳しい戦い
になるのではないでしょうか?


②中堅校(豊科・岳陽・松工)の低倍率

豊科・岳陽(両コース)・松工・南農が
若干の定員割れ~若干の定員オーバー
となっています。

どうせならもっと偏ってくれれば豊科・岳陽学究あたりが
松本4校の滑り止めとして使えるのですが・・・

というのは塾長視点でのお悩み。

受験性からすると現時点ではどこも倍率が高くないので
入りたい子、全員にチャンスがある状態になります。

12月の懇談会で
「評定が足りないな・・・・」
「君の点数じゃちょっと・・・」

と言われてしまった子も、ここからの頑張り次第で逆転合格が狙えます!


③明科・池工の超低倍率

明科・池工だけでなく
田川・白馬などアクセスが悪い学校は
生徒が集まりにくく
偏差値が下がり
クラスが減り・・・という負のループがおきています。

地域に根ざした高校が廃れていくのは寂しいですが
これも時代の流れなのでしょうがないのかもしれません。




ここまでの①②③で
『縣ヶ丘は俺にとって雲の上の話だな』
『池工は私には無縁ざます』
『どこも関係ないでヤンス』
『フンガ-』

と思った人もいるかもしれませんが
他人事ではありません。
低倍率の高校がある代わりに
その他すべての高校

特に松本3校は倍率が高めになっております。
もともとの難易度の高さも相まって
今年はかなりの激戦になることが予想されます。

その中でも蟻ケ崎は人気があるため
地域3番手とはいえ
近年は他学区の1番校程度の難しさになっています。
(伊那北や飯田や野沢北と同レベルの偏差値)


『今の蟻ケ崎はパパママ世代の頃の縣ヶ丘くらい難しい』


と考えても良いかと思います。







以上、今年の人の動きを見て感じたことになります。

このあと前期試験と私立入試を終え
2月の末に最終的な倍率が発表されます。
人の動きによって高校の難易度は大きく変わります。

受験生の皆さん、保護者の皆さんは
さまざまな情報に耳を傾け
納得のいく選択をして下さい。


あと2ヶ月がんばりましょう



  


Posted by 安曇野学舎塾長  at 09:32Comments(0)ためになる話

2024年01月07日

【普通科以外】令和6年度長野県高校入試・第二回予定数調査から予想する合格ラインと今後の人の動き

公立高校の第二回予定数調査の結果が発表されました。

各校の人数はコチラ

私立に決める子が出たので
全体的に倍率は下がりがち

今日は普通科以外の合格ライン予想と
今後の人の流れの予想を書いていきます。

普通科の合格ラインはコチラ

志望校で迷っている人の物差しになればと思います。


※(  )の左は志願者数、(  )の中は募集定員
※学年の平均点をベースに考えています。
  学年のレベルが高い中学だとこんなにいらないですし
  クルクルパーの中学だともっと点数が必要になります。




縣ヶ丘探究・・・・・115(16)
倍率7.2倍・・・受験者の14%が合格できる
7人に6人がアウト

一見ものすごくきつそうですが
前期で合格した人をぬくと・・・

51(16)の倍率3.2倍と

やっぱりキツイ

ただ、併願が可能なため
余程大きくコケなければ普通科に
拾ってもらえるのはありがたいです。

その分、今年は縣ヶ丘普通科が
割を食うことになりそうですが・・・

合格ラインは深志並みかそれ以上になることが多く

評定・・・・・40以上
テスト点・・平均+150点以上

前期入試で成績優秀者がいなくなるので
後期は若干楽になることが多いです。

先日行われた松本国際のアドバンストA入試ならば
奨学生Aは取れていて当然

380点以上・・・安全圏
350点以下・・・チャレンジは危険

となります。




大町岳陽学究・・52(24)
倍率2..2倍・・・受験者の46%が合格
2人に1人がアウト

なのですが、縣ヶ丘探究科と同様に
前期で合格した人をぬくと
0(24)となり、このままでは定員割れ

ただこの大町岳陽という高校

入学するための難易度と
卒業時の進路のバランスが悪く
学力のコスパがブッ壊れた
非常にすばらしい学校


です。
(↑関連記事


特に信州大学の公募に強く
過去には学究科の1割の生徒が
信州大学に入った年もありました。
ちなみに昨年・一昨年は普通科から
国公立大学に3人も合格させています。

近年、そのことが浸透してきているため
ここからグッと人が集まってくる予感がします。
昨年もこの時期は定員割れでしたが
最終的には32(24)まで人数が増えました。


そんなお買い得
大町岳陽学究科(後期)の合格ラインは・・・

評定・・・・・28以上
テスト点・・平均+30点以上

チャレンジするための最低ライン
評定・・・・26以上
テスト点・・平均△20点以上


これくらいですかね。
成績優秀な子は前期で決めてしまうので
後期は合格ラインが下がりがち
このまま人が集まらなければもっと下がるかもしれませんし
人が集まって難しくなることもあります。

学校内での併願も可能ですので
普通科志望の生徒で
上位合格の可能性がある人は
学究科を志願するのも良いかと思います。




先日行われた松本国際のアドバンストA入試ならば

探究かIBで合格・・・安全圏
総合で合格・・・・・・・チャレンジ可能
不合格・・・・・・・・・・・危険

となります。




南安曇農業

GS・・・・・49(20)
環クリ・・・33(20)
生物・・・・45(20)

ここから前期合格者を引いて・・・

GS・・・・・29(20)
環クリ・・・13(20)
生物・・・・25(20)

GS(グリーンサイエンス科)が激戦です。
毎年のことですがGSは女子生徒に人気。
併願も出来ますが、その場合は
環境クリエイト科で作業着を着て
重機の運転をする覚悟をしないといけません。

女子は工業科をあまり視野に入れないため
どうしても男子よりも選択肢が狭くなり
競争が激化しがちです。

合格ラインとしては

GS・・・・・平均△40
環境クリ・・平均△80
生物・・・・平均△60

くらいでしょうか。






松本工業

機械・・・・・77(40)
電気・・・・・28(20)
電子・・・・・75(40)

ここから前期合格者を引いて・・・

機械・・・・・37(40)
電気・・・・・ 8(20)
電子・・・・・35(40)

合格ラインは

機械・・・・平均△60
電気・・・・平均△60
電子・・・・平均△60

程度になると予想しています。

ただ、南農・松工はコースごとの定員が少ないため
人が集まった年は大きく難易度が上がることがあります。
  
過去には
松工の電子や南農の環クリが
豊科の合格ラインを越えたこともありました。

人が多いコースを受験する人は
万が一の場合の動きを考えておく必要があります。




穂高商業・・・89(60)
前期で受かった生徒を引くと
29(60)で定員割れとなります。
難易度はグッと下がって

合格安全ライン(後期)
評定・・・・・22以上
テスト点・・平均△90点以上

チャレンジするための最低ライン
評定・・・・20以上
テスト点・・平均△130以上

程度になるのではないでしょうか。





池田工業・・・37(40)
前期で受かった生徒を引くと
7(40)でほぼ人がいなくなります。
難易度はグググッと下がって

合格安全ライン(後期)
評定・・・・・20以上
テスト点・・平均△150点以上

チャレンジするための最低ライン
評定・・・・※がない
テスト点・・面接でしっかり話せる



といったところでしょうか。

明日は中信地区全体を通しての受験生の動きについて書きます。






  


Posted by 安曇野学舎塾長  at 09:00Comments(0)ためになる話

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